24 9月 【おしらせ】御苗場vol.17関西にて、レビュアー賞、ノミネート賞を選出させて頂きました
「出会う事」をコンセプトに2006年から開催されている写真イベント「御苗場」。今年神戸で開催された「御苗場vol.17関西」に、レビュアーとして橋本(ソラリス)も参加させていただきました。
会場では、色んな方にお声がけいただき、ありがとうございました。写真への熱意を感じながらレビュアーとしてすべての写真と真剣に向かいあわせていただきました。予定時間を伸ばして拝見していたのですが、時間の都合でお話できなかった方、まことにすみません。普段ギャラリーでも作品拝見してますので、まずはお気軽にきてください。
solarisからはレビュアー賞として、
No.071 川口武志さん
ノミネート作品として、
No.073 野本和伸さん
No.085 八木香保里さん
を選出させていただきました。
川口武志さんは、digmeoutさんノミネート作品、エプソン賞ノミネート作品、
八木香保里さんは、山田眞理子さんノミネート作品、木下アツオさんノミネート作品としても選出されております。
おめでとうございます。
◆川口武志さん選出コメント
人はものを見るとき、すべてを均一に見ているのではなく「見たいもの」に意識がいっている。写真のフレームには、そういった意識に入っていなかったものも写りこむ。 家族写真の「家族」をボカし、背景にピントをあわせた今作には、ピンぼけのユーモアとともに、「見ること」への問いが横たわっている。それに加え、写り込んでしまった背景である普通の日常の現実が、あらためて立ち上がってくる面白さもある。 豊かな広がりを感じさせるこの作品を、作家とともに、完成させるサポートを引き受けたいという気持ちで選出いたします。
Gallery Solaris 橋本大和
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御苗場という場では受賞を目標とされている方もいるかもしれません、でも写真という場では受賞そのものは目的ではありません。今回受賞されなかった方にこそ、伝えたいことがあります。
1)写真をたくさん撮り、人に見せ続けてください。これは私も写真家の方から教えていただいたことですが、写真を続けるうえで、写真から「さようなら。。。」と離れていくことはありません。写真から離れるかどうかはあなた次第です。誰からも頼まれていないことを好きでやっているのだから苦行のような短距離走ではなく、マラソンのように長く写真とつきあってほしいと願っています。
2)作品は自分から生まれるものですが、作品=自分ではありません。作品=自分として扱うと、作品への意見=自分への批評として受け止めることになりますし、客観的に考えることができません。プライベートフォトという形で作品を発表される方であってもそれは同じです。作品はあくまでも、作品。作者はあくまでも、作者。客観的に自分の作品を扱うことで、人の意見をヒントにできたり、どうすれば自分の伝えたいことが写真になるか考えることができます。
賞は写真を撮り続けるうえで励みになるものだと思います。今回受賞された方の背中を押すものになれば嬉しく思います。同時に、またいつか出品されていた皆さまの作品を拝見するのを楽しみにしています。
出展者のみなさま、今回このような機会をくださった御苗場関係者の皆さま、まことにありがとうございました。
最終更新日:19年1月9日(水)
投稿者:solaris