【写真展】山田芳正 写真展「煙突Ⅴ -20th Anniversary-」開催いたします

“塔はみずから倒れぬかぎり、他から破壊されはしない。塔は変化きわまりない時代の営みをよそに、いつまでも塔のままなのであり、独立の、自由な個人のままであった。これこそ塔の力、塔の秘密であり、われわれの町や村全体に対して、塔がもっている重要な意味である。”
― 「塔の思想 ヨーロッパ文明の鍵」（P96） マグダ・レヴェツ・アレクサンダー著 池井望 訳（河出書房新社） ―

早いもので、煙突の個展を始めてからから20年が経ちました。
それまでの長い年月の間、周囲では多くのことが起こっては消えていきました。
でも、塔のように直立している煙突は、年月が経とうとも、周囲がどうあろうとも、「私はここに在る、決して倒されない」と今もなお、変わることのない確かさを突き付けて立ち続けています。