「the Airing -好事家S氏の写真コレクション展- 」

2020年1215日(火)〜1220日(日)

入場料:500円

火〜木・土・日曜/11:00〜19:00

金曜のみナイト営業あり/11:00〜21:00

S氏は、金曜夕方頃〜、土曜昼過ぎ頃〜在廊予定です。


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本展覧会では写真コレクターS氏の協力のもと、彼のプライベート・コレクションから、 ウジェーヌ・アジェ、 エドワード・ウェストン、シーラ・メッツナー、ジェリー・ユルズマン、 ジャンルー・シーフ、セイケトミオ、ビル・ブラント、ヤン・ソーデック、 ユージン・スミス、リリアン・バスマン、ロベール・ドアノーらの作品のほか、 日替わりで入れ替えを行う作品を含め約15点を展覧します。

写真を最初に購入したのは2010年。絵画のオリジナルは持つことはできないけど、写真のオリジナルは持つことはできるのではと他愛もない動機で、その時購入したのが当時一番好きだった写真家Robert DOISNEU氏の代表作「パリ市役所前のキス」。本当は氏の作品でそれ以外に欲しいものはあったものの、その当時はこの世界の知見もなくオリジナルプリントはどこで購入できるのか?いくら位が相場なのか?そもそもオリジナルプリントって何という状態。それゆえにインターネットで偶然この1枚を探し当て、おそらくこの機会を逃せば二度と巡り合えないのではと思い購入に至ったのが始まり。せっかくなのでそれを壁面に飾ろうと思い、画材店を回りこの写真に適した思われる額を探し、家の壁に収めたところなんとなく部屋の中に新たな風景が広がりしっくりしたような気がした。まるでそこにあたかもドラえもんのどこでもドアがあるかのように。

 

これをきっかけに所有する喜びに目覚めて当初はこの1枚のつもりであったものの、ギャラリストの方と出会い、インターネットで知見を広めたりして徐々に枚数が集まり現在に至る。しかしながら、私の中のルールとして飾るのは1枚。故に残りのコレクションは一種の死に在庫になっており、これは聊かもったいないのではと思い今回橋本様に御願いし、このコレクションを他の方に見て頂く機会を設けて頂くことになった。 残念ながら諸事情の関係で多少経費が掛かるため、有料での開催となったがこの機会に写真のオリジナルに触れ、オリジナルを購入することの喜びのようなものを感じて頂ければ幸いである。

 

the Airing=虫干しの意

コレクターS氏より

いまやギャラリーの常連でもあるSさんと知り合ったのはいつ頃だっただろう。
Sさんが写真のコレクター、それもクラシックなものを好まれるコレクターであることを知ったのは、お会いしてそう間もないころだったように思う。また、手に入れたプリントを自身でどのようなフレームに入れて飾るか、その額装まで含めて楽しんでいるということを教えていただいたのもそのころであったように覚えている。

そんな楽しみ方を聞き、Sさんに興味が湧き、さぞや家には額装された沢山の写真が飾られているのだろうと思っていたら、聞くと、家に飾るのは1点のみで、あとは仕舞っているという。ますますSさんに興味が湧いた。

今回、そんなSさんのプライベート・コレクションを公開させていただく運びとなった。個人コレクションは、公に公開をする意図で集めたものではないがそれ故に、個人の興味、独自の審美眼が色濃く反映される。それは写真家がモノの見方で世界を表出させるのとよく似て、コレクターもまた作品の選び方で世界を表出させるのではないだろうか。

 

本展覧会ではSさんのプライベート・コレクションから、Bill BRANDT|Edward WESTON|Eugene ATGET|Jan SAUDEK|Jeanloup SIEFF|Jerry N UELSMANN|Lilian BASSMAN、Robert DOISNEAU|Sheila METZNER|Tomio SEIKE|W Eugene SMITHらのほか、日替わりで入れ替えを行う作品など約15点を展覧します。


最終更新日:20年12月16日(水)
投稿者:solaris