ギャラリーソラリス企画展

 

熊谷聖司 写真展「 EACH LITTLE THING」

 

2019年115日(火)〜127日(日) 11:00〜19:00 入場無料 ※1月21日(月)休廊

協力:Poetic Scape

▶ 会期中イベント

ソラリス企画展・熊谷聖司 写真展「EACH LITTLE THING」

ⓒ Seiji Kumagai

ソラリス企画展・熊谷聖司 写真展「EACH LITTLE THING」

ⓒ Seiji Kumagai

ソラリスでは1月15日より1月27日まで、熊谷聖司 展 『EACH LITTLE THING』を開催いたします。本作は、写真集として2011年から2018年までの間に#01-#10までが刊行され、シリーズが完結しました。その中からセレクトした約15点を展示いたします。

熊谷聖司(1966-、北海道生まれ)は、1994年、逗子の森戸海岸に集う若者達をとらえた作品『もりとでじゃねいろ』で、第10回写真新世紀公募優秀賞、第3回写真新世紀展にて年間グランプリを受賞いたしました。以降、個展をコンスタントに行い作品を発表し、2008年からは自らの手でカラープリントを開始。近年は写真集の編集・出版を手掛け、さらに積極的に写真表現を追求しています。

『EACH LITTLE THING』は、ごく身近で日常的な場面の中から、「35mm一眼レフ・縦位置」のみで撮影されたカラーのスナップショットで構成されており、高度な暗室技術を駆使して熊谷自らがプリントを仕上げています。

それは対象・出来事に関わらず、あらゆるものを等価に写真にしているようです。

写真集制作では一転、デザイナー・高橋健介氏に数百枚の写真の束を渡してセレクトと編集を任せ、作家は極力干渉しません。

熊谷は本作のテーマを「わたしの欲望とは何か」と設定し、「何にこだわり、何を手放せるのか」と自分に問いを立て、この独特な制作方法を採用することで、写真の核に到達しようと試みています。

撮影から写真集制作、出版、流通までのプロセスを解体、検証、再構築する活動を通じ、スナップ写真の新たな可能性を我々は見いだすことができるのかもしれません。

 

会場では作品・写真集の販売のほか、会期中にトークイベントやワークショップも開催いたします。精力的に写真を発表し続ける熊谷の、写真に対する考えや思いが直に感じられる貴重な機会となります。ぜひお気軽にご参加ください。

ソラリス企画展・熊谷聖司 写真展「EACH LITTLE THING」

■ 写真集『EACH LITTLE THING』(#01-#10)
発行所:私家版(#05まで)、マルクマ本店(#06以降)/ 発行人:熊谷聖司
編集・造本:高橋健介|判型:182×258mm / 中綴じ製本 / 24ページ / 作品点数22点
定価:1,850円(税込)

■ 特製ケースプレゼント
写真集『EACH LITTLE THING』の#01-#10を全てご購入の方には、同写真集集の全てが収納できる特製ケースを進呈いたします。

WORKSHOP / EVENT



【2019/1/26 土曜日、または、1/27 日曜日

 

熊谷聖司による「カラー暗室ワークショップ」 [経験者 対象]

定員のためキャンセル待ちでの受付となります

2019年126日(土)・16時〜の部(19時 終了予定)

2019年127日(日)・13時〜の部(16時 終了予定)

参加費:10,000円(税込・印画紙代含む)
定 員:各回2名
持 物:現像済のカラーネガフィルム(35mm、ブローニー、4×5のいずれか)

熊谷聖司さんの「カラー暗室ワークショップ」

ソラリスで過去に開催した同WSの様子

写真家・熊谷聖司さんからカラー暗室ワークを直接学べる「カラー暗室ワークショップ」を2年ぶりに開催!
1/26土・16時〜、1/27日・13時〜の2回、開催いたします(各回 定員2名)。

参加者はカラープリント経験者で、かつ自身のプリント作業(主に色と濃度を)どのように決めたら、より自分が表したいプリントになるのかを知りたい方。

プリント作業を通し、こちらが持ち合わせているノウハウを最大限に使い、参加者それぞれが納得できるワークショップを目指したいと考えています。ぜひこの機会お見逃しなく!

  1. プリントしたいネガを各自、数点持参して頂きます。
  2. テストプリントを作り、その後、どんどんプリントして頂きます(8×10インチ・各25枚支給)。
  3. 仕上がったプリントを見ながら、作業を進めるにつれ、どう変化していったのかを考えます。
熊谷聖司さんの「カラー暗室ワークショップ」

熊谷聖司さんからのメッセージ

暗室ワークショップではプリントをするにあたり、あらかじめイメージした色味とプリント作業を通して浮かんでくる数々のアイデアをいかにその場でプリントに反映させるかのを手と頭を駆使してやっていただきます。ネガが持つ情報をできるだけ出してあげたい。ネガとの対話。モノクロネガでの参加もOK。

【2019/1/26 土曜日

熊谷聖司トークイベント

定員のためキャンセル待ちでの受付となります

2019年126日(土)・19時30分〜21時00分

参加費:1,000円
定 員:15名

写真展「EACH LITTLE THING」をより楽しんでいただくためのトークイベントとして、熊谷聖司さんによるトークイベントを1/26(土)19:30〜開催いたします。

「EACH LITTLE THING」をはじめ数々の作品群を制作するにあたり感じている事、考えている事、また写真作品、本の制作を通し何を見ているのか、そのあたりをお話ししたいと思います。

ここでしか聞けない話をどうぞお楽しみに!皆様のご参加をお待ちしております。

熊谷聖司 each little thing ソラリス

2016年ソラリスにて開催した熊谷聖司トークイベントの様子

熊谷聖司 略歴



1966 年 北海道函館市生まれ
1987 年 日本工学院専門学校卒業後、海老名享氏に師事
1992 年 第1回写真『ひとつぼ展』入選
1994 年 第十回写真新世紀公募 優秀賞(南條史生選)
1994 年 『第三回写真新世紀展』にて年間グランプリ受賞

Website: kumagaiseiji.com

展覧会



1994 『函館1985-1994』函館:ギャラリー・807
1995 『もりとでじゃねいろ』東京:Pap Factory/函館:ギャラリー・807
『95 Lareru』東京:P3 art and enviroment
1996 『ニルバーナ祭』東京:Hdab
1997 『ダイナマイト・パンチ・エキサイティング』函館:ギャラリー・80ヒラマ画廊
『最初の音』東京:アートサロンアクロス
1998 『人と人の事』京都:立体ギャラリー射手座
1999 『無題』 京都:立体ギャラリー射手座
2001 『BIBLE KUMAGAI seiji』東京:ナディフ
2003 『春に還る』東京:ギャラリーアートスペース/京都:ギャラリーそわか
2004 『光の粒』東京:ガーディアン・ガーデン
2005 『あふれる/白い』東京:スイッチ・ポイント
2006 『焦点』東京:スパッツィオ・ブレラ・ギンザ
2007 『Focus+』京都:プリンツ
2008 『さくら』東京:パラーダ/沖縄:オリエンタルホビー
『あかるいほうへ』東京:スパッツィオ・ブレラ・ギンザ
2009 『 おさらい』東京:フリュウギャラリー
2010 『とりのこえをきいた』東京:パラーダ
『THE TITLE PAGE』北京:ゼン・フォト北京
『PARISASAKUSA』東京:カワウソ
2011 『THE TITLE PAGE』東京:ゼン・フォト東京
『神/うまれたときにみた』東京:書肆サイコロ
『THE TITLE PAGE』東京:ギャラリー蒼穹舎
『神/うまれたときにみた』大阪:ナダール
『Spring,2011』東京:ポエティック・スケープ
2012 『flowers of romance』東京:書肆サイコロ
『FOCUS』東京:ギャラリー・ユキシス
『EACH LITTLE THING』東京:モノグラム
2013 『肖像』東京:書肆サイコロ
『はるいろは かすみのなかへ』東京:ポエティック・スケープ
2014 『MY HOUSE』東京:OVERLAND
『もりとでじゃねいろから20年』東京:ルーニィ247フォトグラフィー
『EACH LITTLE THING』東京:ギャラリー蒼穹舎
『あかるいほうへ』名古屋:ON READING
『光の色』東京:パピエ・コレ
2015 『EACH LITTLE THING』名古屋:rainroots/東京:Paperpool/大阪:ソラリス
2016 『青について』名古屋:ON READING/大阪:ソラリス
『Time after time / Time for time 』大阪:ギャルリキソウ/東京:Roonee 247 photography/名古屋:SHUMOKU GALLERY/岡山:ギャラリーグロス
『夢に纏う色彩』東京:モノグラム/クロスロードギャラリー
『Instant films myself 』新潟:Books f3
2017 『わたしはいつも木をみている』桜 東京:Roonee 247 fine arts
『EACH LITTLE THING』東京:ポエティック・スケープ
『BRIGHT MOMENTS』東京:Roonee 247 fine arts
2018 『わたしの時間をあなたにあげる』東京:モノグラム
『写真家はどう写真集を作るのか』東京:book obscura
『EACH LITTLE THING』東京:ポエティック・スケープ

写真集



1995 『40+1 Photographers Pin-Up』(株式会社マッチアンドカンパニー)
1996 CD-ROM『ダイナマイト・パンチ・エキサイティング』(インナーブレイン)
2001 『BIBLE KUMAGAI seiji』(私家版)
2003 『SEIJI©️豆本写真集』(株式会社BANQUET)
2006 『もりとでじゃねいろ』(株式会社BANQUET)
2008 『あかるいほうへ』(私家版)
2009 『THE TITLE PAGE』(株式会社マッチアンドカンパニー)
2010 『とりのこえをきいた』(カフェ パラーダ)
2011 『神/うまれたときにみた』(書肆サイコロ)
『EACH LITTLE THING』#1(私家版)
『Spring,2011』(私家版)
2012 『EACH LITTLE THING』#2(私家版)
『EACH LITTLE THING』#3(私家版)
2013 『肖像』(私家版)
『MY HOUSE』(株式会社リブロアルテ)
『EACH LITTLE THING』#4(私家版)
『EACH LITTLE THING』#5(私家版)
2014 『WE CAME DANCING ACROSS THE WATER 』(私家版)
2015 『EACH LITTLE THING』#6 (マルクマ本店)
『EACH LITTLE THING NAGOYA』(マルクマ本店)
『BRIGHT MOMENTS』(マルクマ本店)
2016 『Time after time / Time for time 』(マルクマ本店)
『扉』(マルクマ本店)
『夢に纏う色彩』(マルクマ本店)
2017 『nuttari`n zine 』(マルクマ本店)
『はるいろは かすみのなかへ』(マルクマ本店)
『わたしはいつも木をみている』桜 (マルクマ本店)
『EACH LITTLE THING』#7 (マルクマ本店)
『EACH LITTLE THING』#8 (マルクマ本店)
『黒熊』(マルクマ本店)
2018 『EACH LITTLE THING』#9(マルクマ本店)
『EACH LITTLE THING』#10 (マルクマ本店)

最終更新日:19年1月30日(水)
投稿者:solaris