2015年3月31日(火)〜4月12日(日)
*4月6日(月)休廊
11:00〜19:00 入場無料
明地清恵|荒木由美子|大久保勝彦|奥井希|奥本浩司|川上浩示|車音景仁|清水暁子|清水義之|田中望|橋本大和|万島稜子|山林麻衣子
「フィルムで撮ったらレンズで焼く」とは?
いまでも多くの愛好家がいる、フィルム写真。そんなフィルム写真にも、色々なプリント方法があるのをご存知ですか?
フィルムの情報をいったんデジタルデータ化することで、コントラストや彩度、シャープさなど多くの調整ができるメリットから、今ではフィルムをスキャナーで読み取り、そのデータをレーザーで印画紙に焼き付ける(またはインクジェットでプリントする)という方法が主流になっています。
そんなデジタルの機械が出てくる前はどうだったかというと、「フィルムに直接光を当て、レンズを通して印画紙に焼き付ける」というデジタルを介さない方法でプリントがされていました(アナログ銀塩プリントなど呼ばれています。下図参照)。フィルムといえばよく「暗室でプリント」なんて耳にするかも知れませんが、暗室でのプリントはこのような仕組みで行われています。
どちらもそれぞれメリットは違うのですが、私たち『レンズ会』は、前述した「フィルムで撮ってレンズで焼く」プリントが好きで活動をしています。好きな理由も「プリントのトーン(階調)に立体感を感じる」「暗室作業が好き」「デジタルを介さないでプリントをしたい」など、メンバーそれぞれ。そんなメンバーそれぞれ違う魅力を感じてることも、フィルムの楽しさなのかもしれません。
こういう話になるとつい「デジタルとアナログ、どちらがいい」という話になりやすいのですが、デジタルVSアナログではなく、デジタル&アナログでそれぞれを代用品のない選択肢として、好きなときに好きな方を長く楽しめるといいなぁということです。
「フィルムで撮ったらレンズで焼く会 写真展」とは?
ですがデジタル化の波と共に、「フィルムで撮ってレンズで焼く、プリント」というのを目にする機会はどんどん減っています。
もちろんカメラはあくまで写真を撮るための道具。でもカメラが変われば写真が変わるのもまた事実。 また、そのプリント方法も写真を形作る大切な要素といえます。
そこで今展では『レンズで焼く会』メンバー有志が、2週間に渡り 「フィルムカメラとアナログ銀塩プリント」をテーマに、 「作品」+「フィルムカメラ」+「フィルム写真について感じている魅力」を並べて展示します。 モニター越しではなかなか伝えることのできない「フィルムで撮ってレンズで焼く、プリント」をお楽しみください。皆さまのお越しを心よりお待ちしております。
写真展 会期中、『フィルムカメラの使い方 相談室』を開催します。ご自宅にあるけど使ったことのないフィルムカメラの使い方や、これからフィルムカメラを買いたいけどどれが自分に向いてるかわからない、そんなご相談までなんでもお気軽にどうぞ!
また、カメラだけにかぎらず、ご相談に応じて写真屋さん、中古カメラ屋さんのご紹介もします。フィルムに関すること、気になってること、会場でなんでも尋ねてみてください。
『フィルムで撮ったらレンズで焼く会』は、フィルム愛好家の写真サークルです。アナログプリントにこだわる写真屋さん 「ワタナベカメラ」に足しげく通っていたお客さんによって結成し、ワタナベカメラさんの閉店後もメンバー同士で情報交換をしたり、自宅でカラー暗室やモノクロ暗室を始める者がいたりと、フィルムを楽しみながら活動をしています。
最終更新日:15年3月31日(火)
投稿者:solaris