辰巳直也 写真展
辰巳直也 写真展
「故郷」出庭編
2023年10月24日(火)〜 11月5日(日) 11:00〜19:00
※10月30日(月)休廊
作家在廊情報
土日祝の12:00頃〜は在廊予定です
「田舎に帰るのも悪くないかな」
今から四年程前の、とある日にふと思った。
四十二歳という年齢や、勤めていた会社が傾いていた事も、大きな理由としてあった。
実家に戻り、運良く仕事も見つかったが、しばらくは写真から遠ざかっていた。
一年程前、偶然一人暮らしを始めた場所が、実家から車で十分程の距離にある滋賀県栗東市出庭だった。
街中での生活が長かった事もあったのか、若い頃は見向きもしなかった、昔から残る田舎の風景や、路上に咲く草花等が、とても新鮮に思えた。
半径にして一km程の、誰しもが通り過ぎるようなその町で、久しぶりにカメラのシャッターを切り始めた。
辰巳直也 略歴
1976年滋賀県生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業。個展、グループ展等多数。
2012年、それまでの集大成となる1st写真集「日本」を発表。翌年の日本写真協会新人賞にノミネートされる。2013年、tokyoarts gallery にて名越啓介、山谷佑介らとグループ展「BURST」を開催。2018年、デザイナー町口景による構成、装丁で2冊目の写真集 「浅草モノカラー」を発行。掲載されている写真が、沖田臥竜の文庫小説「ムショぼけ」の表紙を飾る。作品は清里フォトアートミュージアムにも収蔵されている。現在は滋賀県に在住し、故郷をテーマに撮影を続けている。