04 4月 【おすすめ情報】フィルムからアナログ銀塩プリントをしてくれるお店をちょっとご紹介
4/12(日)までソラリスで開催中の、「フィルムで撮ったらレンズで焼く会 写真展 VOL.2」。展示しているプリントは、すべてアナログ銀塩プリントとなります。
◉アナログ銀塩プリントって??
フィルムの情報をいったんデータ化することで、コントラストや彩度、シャープさなど多くの調整ができるメリットから、今ではフィルムをスキャナーで読み取り、そのデータをレーザーで印画紙に焼き付ける(またはインクジェットでプリントする)という方法が主流になっています。
そんなデジタルの機械が出てくる前はどうだったかというと、「フィルムに直接光を当て、レンズを通して印画紙に焼き付ける」というデジタルを介さない方法でプリントがされていました(アナログ銀塩プリントなど呼ばれています。上図参照)。フィルムといえばよく「暗室でプリント」なんて耳にするかも知れませんが、暗室でのプリントはこのような仕組みで行われています。
どちらもそれぞれメリットは違うのですが、『レンズ会』は、前述した「フィルムで撮ってレンズで焼く」プリントが好きで活動をしています。好きな理由も「プリントのトーン(階調)に立体感を感じる」「暗室作業が好き」「デジタルを介さないでプリントをしたい」など、メンバーそれぞれ。そんなメンバーそれぞれ違う魅力を感じてることも、フィルムの楽しさなのかもしれません。
こういう話になるとつい「デジタルとアナログ、どちらがいい」という話になりやすいのですが、デジタルVSアナログではなく、デジタル&アナログでそれぞれを代用品のない選択肢として、好きなときに好きな方を長く楽しめるといいなぁということです。
◉アナログ銀塩プリントってどこでできるの??
自分で暗室でプリントするというのが私はおもしろいのでオススメ!ですが、お店で頼みたいという方は下記のお店はいかがでしょうか。
展示しているカラープリントを仕上げてくださったのは、大阪・上新庄のプロラボ・スペックさん。リーズナブルな価格でカラーネガの手焼きをしてくださいます。
そして名古屋・大須の「rainroots」さん。今月末には店主でもある、湯地信愛 写真展「ONCE -ハイ-」をソラリスで開催いたします。フィルムWSも予定しておりますので、フィルム好きの皆さまどうぞお楽しみに!
他にも東京「アクティブスタジオ」さん
九州「うめだカメラ脇田」さん
大阪「STUDIO5」さん(BW専門)
など全国にアナログプリントをしてくださる写真屋さん・プロラボがあります(ここで紹介してるお店は一部で、他にもまだたくさんありますが実際にプリントを拝見したことのあるお店だけご紹介しています)。
◉アナログ銀塩プリントってどこにだしても同じ色なの?
レンズ会では、全国の写真屋さんにプリントを頼んだりしてメンバー間で情報交換をしながら活動しています。そこで強く感じたことは、「アナログ銀塩プリント」と一口に言っても、お店によって仕上がりがそれぞれ異なるということです。
ラーメン屋で例えると天下一品と一風堂、店によって味が変わるように、同じアナログ焼きの写真屋だからといって同じ写真が出きあがるわけではありません。とんこつ味が売りの店、塩味が売りの店それぞれあるように、その店の色があって勝負されていると思います。オーダーして味を寄せることは可能だと思いますが、天下一品に行って、一風堂の味と違うな〜と言うのはお互いあまり幸せなことではないとも思います。
プリントの色に魔法はありません。それは焼く人のプリント技術と、その色を出すためにお店の人が選ばれている印画紙、薬品、液の管理ほか、それらの具体的な組み合わせで色が生まれます。
ぜひ興味のある方は、自分の気に入ってるフィルム写真をいろんなお店でプリントしてみてはいかがでしょう?自分の気に入った色を出してくれる写真屋さんが見つかると、写真がもっと楽しくなりますよ!
また、上記のことはアナログ銀塩プリントにかぎらず、いま主流のデジタル銀塩プリントでも同じ話です。今回はアナログ店のご紹介記事ですが、それは全国的にそれをしてくれるお店が減っているから、やっぱりそれを引き受けてくださるお店を紹介することで応援したいと思っていての記事です。
デジタル銀塩プリントで仕上げてくださるお店でもおすすめしたいお店はたくさんあるので、また機を改めてご紹介します!
最終更新日:20年3月21日(土)
投稿者:solaris