29 8月 【開催レポート】フィルムからのプリント方法〜写真の飾り方WS(南船場フォトウォーク事前勉強会)の様子
大阪・南船場にある4つの写真ギャラリー(ソラリス、Acru、PhotoGallery壹燈舎、ギャラリー・アビィ)が共同で開催する、フィルム写真展「南船場フォトウォーク2015 -未来につなぐフィルム写真展-」。
写真展は9月末からの開催ですが、そのまえにフィルムからのプリント方法や、写真の飾り方について学んで出展に備える事前勉強会を開催しました。その様子をちょっとだけご紹介します!
フィルム写真展ということで、まずはソラリスの橋本がフィルムってなんなの??とか、どういう仕組みでプリントしているの??などをお話させてもらいました。印画紙やピクトリコなどのインクジェット用紙を実際に見ながら、その違いを確かめていきます。
また、お店が変わるとプリントの色が変わってしまったという経験はありませんか??どうしてそうなるのか、それを考えるために、同じコマからいろんな色にプリントした写真を並べて「実際の風景ともっとも近いであろう色のプリント」をせーので指差しました。
結果は上の写真の通り!みんな思い思いのプリントを指差しています。そう、想像上の「実際の風景ともっとも近いであろう色のプリント」はみんな違うんです。これは写真をプリントしてくれるお店にとっても同じこと。だからお店が変わるとプリントの色も変わるし、なんだか自分が見た風景と写真との印象と違うなぁということも起こってきます。
じゃあどうすれば、自分の理想のプリントに近づけられるのか。そんな方法やヒントをワークショップではアドバイスしました!
その後は、いろんな写真の飾り方についてのお話。まずは写真を加工して飾る方法を実際のサンプルとともにご紹介。
そして写真の飾り方といえば、やはり額装。額装って書くとなんだかむずかしそうですが、けっしてそんなことはありません。額装の抑えておきたいポイントをこれまた実際のサンプルを見ながら、解説しました。
この日はちょうど、フォトウォークに出展しようかなという作品を持参された参加者がいたので、その場でマットやフレームを合わせて、どんな風に見映えが変わるのか、みんなで見てみました。
写真の見え方が変わる=写真から受ける印象やイメージが変わる!どんな風に写真を飾ろうかという決め手は、自分の写真をどんな風に見せたいかというのが大きなヒントになります。それは撮影した本人にしかわからない、大事な作品制作の一部です。
ソラリスでは、そんな写真の額装のお手伝いもしています。マット制作からオリジナルフレームの販売までしてますので、お気軽にご相談ください。
写真の飾り方についての話が一通り終わった後は、ギャラリー・アビィ代表の吹雪さんによる糊付きボードへの写真の貼り方実演タイム!きれいに貼るのってむずかしくて、ちょっと失敗するだけで安っぽく見えてしまいがちですが、どこに気をつけてどう作業すると美しく仕上げられるのかを伝授いただきました!
きいてるだけでうまくできそうな気持ちになる、もう名人芸ですね〜。
その後は、ギャラリー壹燈舎の杉本さん、Acruのシノハラさんによる質疑応答やワンポイントアドバイスなどを行い、終了!これでフォトウォークもばっちり!?ですね。
あとは写真を選ぶだけ!そんなところでアドバイスがあるとすれば、展示となるとつい見に来る人の眼を意識しがちになるもの。もちろんそれは「自分の写真をどんな風に見せたいか」と意識しているということでとても大事なことなんですが、ちょっとよく見せようとか、大きく見せようとかつい力んでしまうもの。
まずは「なんかわからんけど、この写真わたしめっちゃ好きやねん」と思ったものを選んでみてはどうでしょうか。見に来る人は、技術を見に来るわけではありません。撮った人がなにをいいなと思ったのかとか、撮った人のモノの見方を見たいと思ってます。人がなんて言うかは気にせず、イイネを押してもらえそうかどうかより自分がいいなと思ったものを人に見せる、そんな写真の楽しさを大いに味わってほしいなと思います。
ちなみに南船場フォトウォーク会期中には、連日各ギャラリーでフィルムにまつわるワークショップも開催されます。ソラリスでは、モノクロ暗室、カラー暗室の体験や、写真を持ち寄ってみせ合う会を開催します。ぜひお気軽に下さい!
最終更新日:15年8月29日(土)
投稿者:solaris