04 11月 【おすすめ情報】モノクロ写真を楽しみたい人へ。大阪・関西のモノクロラボ、モノクロ暗室のご紹介
モノクロフィルムで撮った写真を写真屋さんでプリントしてもらうと、全体的になんだか緑がかっていたり、赤味がかっていることありませんか。
印画紙(写真をプリントする紙)には、カラーの写真をプリントする用の印画紙と、白黒の像しか出ないモノクロ用の印画紙があります。お店プリントでは、ほとんどの場合、カラー用の印画紙しか用意がないため、それでモノクロプリントをしてくれます。このとき調整がうまくされていないと、なんだか黒が緑っぽかったり、赤味がかったりということが起こります。
じゃあいま、モノクロ用の印画紙にプリントをしようとすると、どうしたらいいのでしょう。答えは簡単、昔ながらの暗室でプリント(手焼き)という方法になります。
なかには「カラー用の印画紙でモノクロのプリントが出来るなら、白黒の像しか出ないモノクロ用の印画紙は要らないんじゃないか」と思う方もいるかもしれません。いえいえ、いまだに両方の印画紙が売られているということが、決してそれぞれが代用品の関係ではないことを物語っています。モノクロ印画紙には、それでしか得られない「モノクロの色」があるんですね。モノクロなのに色?そう、それはあなた自身の目でご確認ください!
◉モノクロ専門ラボでプリントしてもらおう
大阪・靭公園近くには、モノクロ銀塩ラボ「STUDIO5」さんというお店があります。
モノクロを専門に40年プリントをされているそうで、こちらのお店ではモノクロフィルムの現像から、モノクロ印画紙へのプリントまでひとつひとつ手作業で仕上げてくださいます。もしモノクロフィルムで撮った写真をこれからプリントに出すという方がいたら、ぜひ試して頂きたいお店です。
◉暗室で自分の手でプリントしてみよう
自分の手でモノクロ印画紙にプリントをしてみたい。そんな方には、ソラリスの「モノクロ暗室の写真教室」をどうぞ!これはそんな暗室でのモノクロプリントを2ヶ月・全6回で学べる写真教室です。
フィルム現像からプリント、ちょっとしたテクニックや仕上げまで、いちから自分の手でプリントを創り上げていきます。赤い光のなか像が浮かび上がってくる感動の瞬間は、体験した人にしか わかりません。そして出来上がった写真は、機械プリントとは一味違った温かみを帯びています。
決して難しい内容ではありません。暗室が初めてという方も、ずっと自己流でやっていたけどきちんと学びたいという方もお気軽にどうぞ。
◉レンタル暗室を使って、自分でプリントしてみよう
自宅に暗室を作るというのもひとつの手ですが、レンタル暗室を利用してモノクロプリントを楽しむという方法もあります。
レンタル暗室は、事前に予約しておいて、焼きたいフィルムと印画紙を持参すれば、薬品などあとは全部用意されており、使った時間に応じて使用料を支払うシステムです。使える引き伸ばし機(フィルムをセットする機械)やそのほか設備はお店によって異なります。
自宅に暗室があると時間を気にせず焼けますが、なかなかその環境を作るのが難しいという方、それ以外にも暗室好きの方同士で交流が持てたり、わからないことをちょっと聞けたり、レンタル暗室ならではのメリットもたくさんあります。自宅に暗室はあるけど、大きなプリントを焼きたい時にはレンタル暗室を利用されるという方もいらっしゃいます。
ここでは地域ごとに、関西のモノクロレンタル暗室を幾つかご紹介します。
まずは大阪からも神戸からもアクセスしやすい甲子園口にあるp・pod(ピー・ポッド)さん。2013年にオープンし、そのお店の名前には「豆サヤ」のような小さな小部屋に写真の楽しさをギュッと凝縮して、一粒一粒が弾け出すような楽しい場所にしたいという思いが込められています。
最後にご紹介するのは、大阪・帝塚山にあるギャラリー&ダークルーム・ライムライトさん。その名の通り暗室だけでなくギャラリーもされています。上質な手焼きのモノクロプリントによる写真展も数多く開催されていますので、暗室後は展示も合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。
初めてレンタル暗室を利用するときはドキドキしますが、どのレンタル暗室のオーナーさんもみんなモノクロプリントの好きな方ばかりですので、「はじめてレンタル暗室を利用するんですけど」と伝えれば大丈夫です。
みなさんのモノクロフィルム生活がいっそう楽しいものになりますように!
最終更新日:19年4月4日(木)
投稿者:solaris