ギャラリーソラリス企画展 尾仲浩二 写真展「10 Days 釜山 1996年」

©️Koji Onaka

ギャラリーソラリス企画展

尾仲浩二 写真展

「10 Days 釜山 1996年

2023年1128日(火)〜1210日(日) 11:00〜19:00

※12月4日(月)休廊

会期中イベント

<12/2(土)16:00~17:00>トーク&ブックサイニング
<12/2(土)17:30~20:30>作品講評ワークショップ 定員になりました

追加開催!
<12/9(土)16:00~17:00>トーク&ブックサイニング
<12/9(土)17:30~20:30>作品講評ワークショップ

詳しくはこちら

コロナ対策

約40年にわたって旅の写真を撮り続ける写真家、尾仲浩二氏。日本各地のみならず、海外へも活躍の場を広げる氏は国内外を旅しながら、いずれも観光名所の旅ではない、その土地のさりげない姿を写した数々の作品を発表しており、ソラリスでは6度目の展覧会となります。

1993年に尾仲氏は、写真誌アサヒカメラにて『DISTANCE・遠い町』の連載をスタートします。 35mmレンズ一本で風景を押さえ込むように、力づくで写真を撮ることが面白くて仕方がなかったという当時、尾仲氏は30歳になったばかり。

そして1996年には連載の特別編として、アサヒカメラ編集部から取材費を出してもらえることになり、初めて韓国・釜山を訪れ、10日間の滞在をします。その時に撮られたのが今作『10Days』となります。 その旅はモノクロとカラーポジで撮影され、モノクロの作品がアサヒカメラに掲載されましたが、それから20数年が経ち、今年9月にGallery Negative(韓国・釜山)での展覧会に際して再セレクト、新たに手焼きプリントがされました。今展覧会ではその中からモノクロ作品13点を展示いたします。

静岡県清水を訪れたのは1995年4月だった。歩き回り写真を撮り、夕方に冨士食堂という定食屋に入りビールを飲んだ。食堂には先客がいて、40代半ばの船長と、20代くらいの船員が四人、仕事が終わったのか宴もたけなわで「にいちゃん、一緒に飲みなよ」と機嫌がいい。船長がエビを注文したらエビフライがでてきた。すると「茹でたのがいい」と再注文している。店のおばさんがエビは高いよと言うと「金はある」と財布の中を自慢げに見せた。8000円ほど入っていた。いいなと思った。彼らは釜山から来ていた。漢字と片言の英語で、なんだかわぁわぁやっているうちに、釜山に行きたくなってきた。釜山への旅はここから始まった。

アサヒカメラ 1996年10月号 撮影ノートより
会場では作品販売のほか、写真集なども販売します。今回のタイトル作品でもある10 Daysの写真集は少数のみ入荷できました。他で国内流通もしてないので欲しい方はぜひお早めにどうぞ(ソラリスのオンラインストアでも販売中です)。
ギャラリーソラリス企画展 尾仲浩二 写真展「10 Days 釜山 1996年」

また『10Days』作品とともに、今年、ギャラリー街道(東京)にて開催された尾仲氏の新作展『そして、また旅』『続・そして、また旅』から手焼きカラー作品を8点ミックスして展示いたします。

インタビュー記事

AERAdot.にて、尾仲浩二さんの作品「10 Days」についてのインタビュー記事が掲載されております。

ソラリスで開催する写真展とあわせてぜひご覧ください。

関連商品

ギャラリーソラリス企画展 尾仲浩二 写真展「10 Days 釜山 1996年」

10 Days|尾仲浩二

1993年に月刊写真誌アサヒカメラで連載した『DISTANCE』の特別編として、編集部から取材費を出してもらえることになり、僕は初めての釜山への旅を計画した。初めての韓国にはどうしても海を渡って行きたかったのだ。関釜フェリーの港がある下関に行くために、わざわざ東京から寝台特急「はやぶさ」を使ったのも今思えば懐かしい。当時、韓国での知人は、日本で知り合った写真家のキムさんだけだったので、釜山港まで迎えにきてもらう約束をして下関からフェリーに乗り込んだ。

(尾仲浩二)

出版社:Gallery Negative
発行年:2023
A4変型 103ページ

¥6,600- 税込

そして、また旅 12 POSTCARDS|尾仲浩二

写真家・尾仲浩二さんが2023年にギャラリー街道で開催した同名の写真展から選んだポストカードセット(12枚入り)です。ポストカード表面には艶ありのPP加工が施されています。ポストカード裏面のイラストも尾仲さんの手描きです。

出版社:KAIDO BOOKS
発行年:2023
ポストカード12枚+特製ケース

¥1,500- 税込

会期中イベント

尾仲浩二さんをお招きし、会期中イベントを開催いたします。

ただいま参加お申し込みを受付中です!

<12/2(土)16:00~17:00>トーク&ブックサイニング

予約不要|参加費無料|立ち見のみ

※サインは会場にて写真集ご購入者が対象です

<12/2(土)17:30~20:30>作品講評ワークショップ

定員になりました 要予約・先着順|参加費 5,000円(税込)|定員8名

<12/9(土)16:00~17:00>トーク&ブックサイニング

予約不要|参加費無料|立ち見のみ

※サインは会場にて写真集ご購入者が対象です

<12/9(土)17:30~20:30>作品講評ワークショップ

要予約・先着順|参加費 5,000円(税込)|定員8名

作品講評は、自分のプリントにアドバイスしてもらうとともに、他の参加者の作品やそれに対するアドバイスも一緒に聞く事ができる貴重な機会です(予約制・先着順)。お申し込みは、WEBサイトのお申し込みフォームよりどうぞ。

作品講評の参加者は当日プリントを持参していください。デジタル、銀塩、カラー、モノクロなんでも結構です(タブレット不可)。サイズは2Lから半切サイズくらいで20枚から100枚まで。ブックやファイルににまとめたよりもバラの写真の方が望ましいです。

写真に悩んでもう一歩先に抜け出したいと思っているかた、日頃から写真を撮っているけどどうしたらいいかわからないなんて考えたりする人や自信がなく悩みがちなかたは、この機会にご参加いただきたいなぁと思います。きっと次へのヒントが見つかるはずです! 2020年にソラリス で開催した、尾仲浩二 作品講評ワークショップの様子レポートはこちら

尾仲浩二 Koji Onaka

◆経歴

1960年福岡県生まれ。82年東京写真専門学校を卒業後、森山大道ら写真家たちによる自主運営ギャラリー「CAMP」などの活動を経て、88年にギャラリー「街道」を開設。20代から日本各地を旅し自主ギャラリーを中心に活動を続ける。「街道」閉鎖までの4年間発表し続けたシリーズ『背高あわだち草』を92年にまとめた同名写真集で高い評価を得る。
99年にカラープリントの現像機を暗室に入れて以降はネガカラーでの撮影になり、2001年東京をとらえた写真集『TOKYO CANDY BOX』を刊行。続く『hysteric five』では、これまでモノクロで捉えてきた地方の風景をカラーで写しだし、カラーの独特の色合いのなかに、今ある時間と記憶が織り成す不思議な空気感を醸し出している。
近年は写真集の編集・出版も手掛け、海外での発表や活動も数多い。写真集に「背高あわだち草」「Tokyo Candy Box」「slow boat」「フランスの犬」「Matatabi」「海町」「LUCKY CAT」「SHORT TRIP AGAIN」「夏を集めて」など。

◆個展

1983 『背高泡立草のある町』CAMP・東京 新宿
1987 『尾仲浩二展』Room801・東京 渋谷
1988 連続展『背高あわだち草』88年4月より91年12月まで32回 街道・東京 新宿
1992 『背高あわだち草』ニコンサロン・東京 銀座
1993 『遠い町1〜3』03FOTOS・東京 笹塚
1996 『遠い町・DISTANCE』BERG・東京 新宿 /mole・東京 四谷
1998 『街影・MACHIKAGE』スタジオエビスギャラリー・東京 恵比寿
1999 連続展『MATATABI』99年3月より2000年12月まで8回 03FOTOS・東京 笹塚
2000 『MATATABI』FIX CRAFT PHOTO GALLERY・北海道 芦別
2001 スーパー幻灯会『Tokyo Candy Box』ニコンマルチファンクションコーナー・東京 新宿
2001 『Tokyo Candy Box』プレイスM・東京 四谷
2001 『rearview mirror もうひとつの遠い町』photographers’ gallery・東京 新宿
2001 『尾仲浩二展』東京ビジュアルアーツギャラリー・東京 市ヶ谷
2002 『rearview mirror あの頃東京で…』photographers’ gallery・東京 新宿
2002 『MATATABI・9』photographers’ gallery・東京 新宿
2002 『rearview mirror 背高あわだち草のあった町』photographers’ gallery・東京 新宿
2003 『MATATABI』il tempo・東京 高円寺
2003 『slow boat+』東京ビジュアルアーツギャラリー・東京 早稲田
2003 『slow boat』photographers’ gallery・東京 新宿
2003 『MATATABI』ビジュアルアーツギャラリー大阪 大阪 梅田
2003 『MATATABI』ZEIT FOTO SALON 東京 京橋
2005 『こどじ』ゴールデン街こどじ 東京・新宿
2005 『Latvia,Spain』ビジュアルアーツギャラリー・東京 早稲田
2005 『Latvia』東川ラトヴィア館 北海道 東川
2005 『フランスの犬』冬青社ギャラリー 東京 中野
2006 『1989・夏 大阪まで』NADAR 大阪 /ビジュアルアーツギャラリー・東京 早稲田
2006 『GRASSHOPPER』ZEIT FOTO SALON 東京 京橋
2006 『MATATABI in KISARAZU』スズトヨ画廊 千葉 木更津
2006 『MATATABI in ASAHIKAWA』ギャラリーロマンス 北海道 旭川
2006 『GRASSHOPPER next jump』NADAR 大阪
2006 『GLASSHOPPY』ゴールデン街こどじ 東京・新宿
2007 『DRAGONFLY』中京大 C・スクエア 名古屋
2007 『馬とサボテン』EMON PHOTO GALLERY 広尾
2008 『The Dog in France』NADAR 大阪
2009 『背高あわだち草・直方』直方谷尾美術館 福岡・直方
2010 『Tokyo Candy Box』LE PLAC’ART PHOTO パリ
2010 『HORSE & CACTUS』EMON PHOTO GALLERY 広尾
2011 『Long time no see』Gallery 街道
2011 『Tokyo Can dy Box』EMON PHOTO GALLERY 広尾
2011 『海町』Gallery 街道
2012 『Koji Onaka』CARRE AMELOT France
2012 『I’m full オナカイッパイ』そら塾 鴬谷/心斎橋アセンス 大阪
2013 『My favorite 21』Zen Foto Gallery 六本木
2013 『twin boat』街道/Coffee toki 分室ギャラリー
2014 『twin boat』ビジュアルアーツギャラリー大阪/Zen Foto Galley
2014 『Lucky cat & Matatabi』 projektraum Fotografie Dortmund Germany
2015 『Umimachi』Ziet Foto Salon 東京 京橋
2015 『Umimachi』Ziet Foto Salon / 東京・京橋
2015 『LUCKY TRIP AGAIN』 ソラリス / 大阪
2015 『ChromAtic time Axis-detached』in)(between gallery パリ
2016 『Lucky cat』Fondation A Stichting,ブリュッセル
2016 『Memento vivere- From the road』 in)(between gallery .パリ
2017 『Matatabi 2017 Spring]』Gallery Kaido. Tokyo
2017 『夏をあつめて』 Gllery Kaido.Tokyo
2017 『slow boat』Poetic scape. Tokyo
2018 『sleeping cat』ギャラリー街道  / 東京
2018 『Short trip again』ビジュアルアーツギャラリー大阪

2018 『Free bird』 Pan view gallery 鄭州 中国
2018 『Koji Onaka』 Gallery WALL ウルサン 韓国
2018 『あの頃、新宿で’80s Shinjuku』Place M / 東京
2018 『slow boat』 ソラリス / 大阪
2019 『sleeping cat』Super labo Tokyo
2019 『旅とカメラとお酒とオナカ』ギャラリー街道 / 東京
2019 『Faraway Boat』White Press Verlag / ケルン ドイツ
2019 『Short Trip Again』NEGATIVE Gallery / 釜山  韓国
2020 『Faraway Boat』入江泰吉記念 奈良市写真美術館 / 奈良
2020 『ネコとコージくん』ソラリス / 大阪
2020 『ネコとコージくん』富士フィルムフォトサロン / 東京
2020 『まだ色あせない旅』ギャラリー街道/東京
2020 『すこし色あせた旅』PLACE M/東京
2020 『Faraway Boat』ポエティック スケープ/東京
2020 『すこし色あせた旅』ギャラリー176/大阪、ギャラリー0369/三重
2021 『海町』ギャラリー街道/東京
2021 『馬とサボテン』ギャラリー街道/東京、ギャラリーソラリス/大阪
2021 『僕はこんな写真集を作ってきた』Book obscura 吉祥寺/東京
2021 『Faraway Boat & Little Faded Trip』Negative Gallery 釜山/韓国
2021 『Have a Break』 ギャラリー176 ・ギャラリー街道 ・ギャラリー0369
2022 『My Ektachrome』 ギャラリー街道 /東京
2022 『Have a Break & My Ektachrome』ギャラリーNegative 釜山/韓国

◆グループ展

1999 『東風』051ギャラリー・韓国 プサン
2000 『GAW展』山口県沖家室島
2002 『第18回東川町国際写真フェスティバル』東川町文化ギャラリー・北海道 東川
2002 『フォトネシア 光の記憶・時の果実』前島アートセンター・沖縄 那覇
2002 『BLACK OUT』日本文化会館・イタリア ローマ
2003 『BLACK OUT』日本文化会館・フランス パリ
2003 『ブラックアウト』国際交流基金フォーラム 東京 赤坂
2005 『85/05 幻のつくば写真美術館からの20年』せんだいメディアテーク 宮城 仙台
2005 『たからもの-写真と言の葉』横浜市民ギャラリーあざみ野 神奈川 横浜
2007 『写真美術館へようこそ』東京都写真美術館
2007 『Japan Caught by Camera 』上海美術館 中国
2009 『The Manila Box』kaida gallery マニラ フィリッピン
2009 『Voyages 6人のアーティストによる旅』日本文化会館・フランス パリ 東京都写真美術館
2010 『DEAGU PHOTO BIENNALE 2010』Daegu 韓国
2010 『足利風景-旅の視線、地の視線-』足利市立美術館
2011 『Shigeichi Nagano & Koji Onaka//Ce qui se défait』 PHOTO4 パリ
2014 『CANALE GARNDE』KunstVereine Ruhr Germany
2014 『Umiachi1997』Kunsthause エッセン ドイツ
2016 『Contemporary Japanese Photography』 MOMA トビリシ/ジョージア
2016 『Japanese Photography from Postwar to Now』 SFMOMA,サンフランシスコ/アメリカ
2016 『Seven Japanese Rooms』 Fondazion Cassa dI risparmio, ラスペッツア/イタリア
2017 『slow boat -10 years of White press』 at Forum für Fotografie.ケルン/ドイツ
2019 『Heisei-TOKYO Snap Love』 FUJI FILM Square 東京/大阪
2019 『KAIDO Exhibition』WALL gallery 蔚山/韓国

◆写真集等

1991 『背高あわだち草』蒼穹舎
1996 『遠い町・DISTANCE 』mole
2001 『Tokyo Candy Box』ワイズ出版
2001 『hysteric Five』ヒステリックグラマ−
2003 『slow boat』蒼穹舎
2005 『Latvia,Spain』EU・ジャパンフェスト日本委員会
2006 『GRASSHOPPER』冬青社
2007 『DRAGONFLY』冬青社
2008 『The Dog in France』蒼穹舎
2008 『1983 直方・北九州』グラフィカ
2008 『THE MANILA BOX 』Card box
2011 『海町』Super Labo
2012 『Matatabi』Super Labo
2012 『DISTANCE』matatabi library
2012 『Umimachi 1997』matatabi library
2013 『twin boat』session press
2013 『Lucky cat』Matatabi Library
2014 『EXTRA HARD』Matatabi Library
2014 『SHORT TRIP AGAIN』Matatabi Library
2015 『NOGATA 直方』KAIDO BOOKS
2016 『OUTTAKES』KAIDO BOOKS
2016 『背高あわだち草』2版 KAIDO BOOKS
2016 『タテイチクロワク』 KAIDO BOOKS
2017 『夏をあつめて』SUPER LABO
2017 『slow boat』3rd edition Imageless
2018 『sleeping cat』 SUPER LABO
2018 『あの頃、新宿で memories of younger days in Shinjuku』KAIDO BOOKS
2019 『Neko wa Neko』KAIDO BOOKS
2019 『Faraway boat』KAIDO BOOKS
2020 『Long time no see』 KAIDO BOOKS
2020 『すこし色あせた旅』KAIDO BOOKS
2020 『マタタビ日記』 KAIDO BOOKS
2021 『上海火鍋 Shanghai Hot Pot』KAIDO BOOKS
2021 『Tokyo Candy Box』 Imageless
2021 『馬とサボテン Horse&Cactus』 KAIDO BOOKS
2021 『Have a Break』 KAIDO BOOKS
2022 『My Ektachrome』KAIDO BOOKS

1994  アサヒカメラ『遠い町・DISTANCE 』連載
2003 日本カメラ『MATATABI』連載

◆賞

1992 第4回写真の会賞
2002 第18回東川賞新人作家賞
2006 日本写真協会新人賞


最終更新日:23年12月10日(日)