2018年7月3日(火)〜7月15日(日) 11:00〜19:00 入場無料
※7月9日(月)休廊
写真が生まれたのは約180年前のことです。
その頃のカメラは、訓練されたものだけが使うことのできる特別な道具でした。
やがて技術の発展とともに、シャッターを押せば誰でも写せる気軽な道具となったカメラは、
一家に一台の時代から、今では一人一人のポケットに収まるスマホにまで搭載されることとなりました。
そんな「写真」を撮る道具として私たちの暮らしに馴染んだ「カメラ」の形は、
「おもちゃ」のモチーフとしてもよく登場します。
時にアクセサリーやインテリアなどの飾りとして、時に子供向けの遊び道具、
時に観光商品や記念品としてなど、様々な目的で作られた「写せないカメラ」たち。
しかし映画や音楽がそうであるように、おもちゃは「世相・時代を写す」ものでもあります。
「カメラのおもちゃ」をひとつひとつ眺めていると、
カメラの元になったモデルや、おもちゃの用途などから世の中の変化が見えてくるようです。
写真家・吉川直哉さんはそんな「カメラのおもちゃ」を20世紀の終わり頃から集め出しました。
最初は数えるほどだったというコレクションが、
集めてると言いふらしているうち知人友人からたくさん集まってきたこともあり、
今では自分でもどれぐらい持っているのかわからないといいます。
今展では、吉川直哉さんのご協力のもと、
そんなカメラの形をモチーフにした「カメラのおもちゃ」約100点を展示します。
また見るだけでなく、おもちゃに触れる体験コーナーも併設予定です。
世相・時代を写し、古今東西の人々から愛されてきた「カメラのおもちゃ」。
世代を越え、多くの方々に足をお運びいただければ幸いです。
定員 | 先着10名 |
講師 | 吉川直哉さん(写真家) |
参加費 | 3,000円(税込) |
持ち物 | タオル、飲み物・帽子など |
吉川 直哉
1961年生まれ。写真家。大阪芸術大学写真学科卒業、芸術文化研究科修了。文化庁派遣芸術家在外研修(ニューヨーク)。2004年チビテラ・ラニエリ・センター選考アーティスト・イン・レジデンス(イタリア)。第1回カサブランカ・ビエンナーレ(モロッコ)、秋吉台国際芸術村アーティスト・イン・レジデンス2015(山口)、大邱写真ビエンナーレ2016芸術監督(韓国)、2017年大理国際写真祭(中国雲南省)、平遥国際写真祭(中国山西省)、芸術祭ラビリンス(ドイツ/ポーランド)、よしとみフォトフェスティバル(京都)など国内外で個展、芸術祭など多数。
最終更新日:18年7月3日(火)
投稿者:solaris