石川文子 写真展「不失花 うせざるはな」

石川文子 写真展

「不失花 うせざるはな」

2023年52日(火)〜57日(日) 11:00〜19:00

作家在廊予定

5/2(火)〜5/7(日)12:00〜19:00予定

関連イベント

「喫茶 不失花」

協力:tamutamucafe

5/5(金・祝)12:00より会場にて、写真展開催の感謝の気持ちを込めて、
ご来場者の皆様へひとくちシフォンケーキをふるまいます(ケーキが無くなり次第、終了いたします)。

<ギャラリーより>

ソラリスでは5/2(火)〜5/7(日)、石川文子 写真展「不失花 -うせざるはな-」を開催いたします。
淡く、くっきりとは見えない世界に満ちる石川の色と光は、目の前の光景が移ろいゆく一瞬一瞬の連続であることを強く感じさせます。
今回の展覧会では、石川がフィルムからカラー暗室で自ら手焼きしたプリントを含めた15点を展示します。
『フィルムには自分の想像していない色が隠れており、写真を始めた頃のような新鮮な喜びと、ときめき、「春」の季節が再び戻ってきた』という、石川の花と景色をどうぞご高覧ください。
また展覧会に合わせて、新刊となるポストカード写真集「不失花」も会期中、販売いたします。

<作家より>

この写真展は、約7年間を通して、35mmネガフィルムを用いて撮影した展覧会となります。
タイトルの「不失花(うせざるはな)」は能楽師、世阿弥が残した書物『風姿花伝』より引用させていただきました。
「若さが衰えても、失せることのない、まことの花」という意味です。
主に『風姿花伝』は役者、舞台人に向けて書かれた指南書でありますが、私のような舞台とは無縁の人間にも不思議と心に沁み入る言葉です。

『花は、蕾が開いてから枯れ落ちる過程に物語がある。日々の精進を怠ることが無ければ枯れた後でも、そこに風情は残るので、世を嘆きなさんな』と(かなり意訳ですが)私、個人は、解釈しております。

旅先で邂逅した、二度と逢えない花。
誰も通らない道で、静かに咲き誇る花。
部屋の花瓶の中でひっそりと翳りゆく花。

私の目の前に立ち現れては消えてゆく花と景色をフィルムで記録しました。
ぜひご高覧下さいませ。

<書籍について>

石川文子ポストカード写真集「不失花」

ポストカード写真集「不失花」を会期中、販売いたします。1,980円(税込)。
35mmネガフィルムのみで撮影した写真集。はがきサイズ。

*会期中、写真集をお買い上げいただいた方、先着30名様に特製マッチをプレゼントします。

<略歴>

石川 文子(いしかわ ふみこ)

1974年大阪生まれ

■ おもな個展

2016年「水とひかりをからだにまとひ」ミリバールギャラリー(大阪/本町)
2014年「トゥオネラ」ミリバールギャラリー(大阪/本町)
2011年「僕には光が見えはじめている」ニュートロン(東京/青山)
2011年「水の鳥」月眠ギャラリー(大阪/北浜)
2009年「水中花」deem FIVE MANSION GALLERY(神戸/元町)
2006年「光ノ窓」ニュートロン(京都/三条)
2006年「青ノ水」月と六ペンス商会(大阪/靱本町)
2005年「青ノ鳥」ギャラリーアンテナ(京都/五条)
2005年「赤ノ鳥」迦奈泥庵(大阪/谷町九丁目)
2004年「邂逅の光」全興寺平野茶屋(大阪/平野)
2001年「ノンクライマックス」原子心母(東京/新宿ゴールデン街)
2000年「車窓より、その他短編」 Bar パゴージ(京都/木屋町)
1999年「四月魚」「コインロッカーの鍵」 Bar パゴージ(京都/木屋町)
1998年「よあけまで」東川町文化ギャラリー(北海道/東川町)
1996年「Untitled」TANK GALLERY(大阪/心斎橋)

■ スライドの活動

詩人、豊原エスとのユニット「水窓-sui sou-」にてスライド担当。
35mmポジフィルムを古いスライド映写機を用いて、毎回ミュージシャンやダンサーをゲストに迎えスライドショーを行う。

■ 書籍

2014年 ポストカードブック「僕には光が見えはじめている」(私家版)
2011年 写真詩集「水の鳥」(豊原エスとの共著/私家版)
2006年 ポストカードブック「光ノ音 – a note of a light – 」(私家版)

■ CD、アーティスト写真

Magdala、animanimus、いかんせん花おこし、Eine、あふりらんぽ


最終更新日:23年5月9日(火)