©︎ 育緒

ソラリス企画展

育緒 写真展

「moment」

2024年1210日(火)〜 1222日(日) 11:00〜19:00

※12/16(月)休廊

▶︎ 関連イベント

【12/14】育緒ギャラリートーク

ただいま参加者受付中

展覧会 作品についてのギャラリートークを行います。今回カラー作品のプリントを担当した橋本も一緒に話します。

残席わずかとなりました

日時:12/14(土)19:00〜20:30(90分)
定員:15名(マスク推奨)
料金:1,000円(税込)
※作品購入者は無料参加ご招待

©︎ 育緒

作家ステートメント

太陽がのぼってから沈むまで
大地は柔らかい光を浴びつづけていました。
そして風に撫でられた一面の麦の穂が
どこまでも小さく揺れ広がっていました。

『moment』は、この〈止まることのない時間〉を紙片の中にめぐらせようとした作品です。

写真には本来、世界を断片的に切り取り、その動きを封じる性質があります。

しかし私は、フィルム独特の質感を頼りに、永遠に呼吸する風景を描きたいと思いました。

今はSNSはじめインターネットで手軽に写真が見られる時代です。

ですが私はその質感に、自分が求めるリアリティを感じられません。

是非会場に足をお運びいただき、実物のプリントを体感してみてください。

育緒

ギャラリーより

ソラリスでは2024年12月10日より12月22日まで、企画展として育緒 写真展「moment」を開催いたします。ソラリスで育緒氏の写真展は7度目の開催となります。

育緒氏は京都に生まれ、東京、メキシコシティ、ハリウッド、サンフランシスコなどに暮らし、現在は東京と京都を行き来しながら活動している写真家です。2003年から2年間にわたって滞在したハリウッドでの、自由や快楽におぼれていく人々、街の様子を捉えた作品「甘い地獄」では、2007年 土門拳文化賞を受賞し、「表現者としての鋭い視点や思想性が光る秀作」と評されました。

今作で育緒氏は〈止まることのない時間〉を留めないまま、視覚化しようと試みています。これまでの作品同様、意図的にピントを合わせずに撮影された写真の中で、淡く溶けるように捉えられた地平線は、そこにあった光の滲むさまを浮かびあがらせるようです。

フィルムの質感にこだわる育緒氏の作品がもっとも輝くのは、オリジナルプリントの上でこそと感じます。モニター越しでは表現しきれないプリントの質感をぜひ会場でご高覧いただきたく思います。

会期中は作家によるギャラリートークも開催します。ぜひお気軽にご参加ください。

育緒 略歴

1968年 京都市生まれ
東京、メキシコシティ、ハリウッド、サンフランシスコなどに暮らし、現在は東京と京都をダブル拠点にして作家活動を展開。
2000年 機械式カメラの修理技術を学び、クラシックカメラの修理職人としても多くのワークショップを開催。
2007年に土門拳文化賞受賞。
2023年、京都・五条にgallery SUCCESSIONをオープン。

【個展】

2023「D960」 ギャラリーソラリス(大阪)
2022「Träumerei」 ギャラリーソラリス(大阪)
2021「Lumen」 ギャラリーソラリス(大阪)
2020「Perfect gamble」 ギャラリーソラリス(大阪)
2020「Perfect gamble」 ナダール(東京)
2019「Side ABC」 ギャラリーソラリス(大阪)
2018「プラトンの洞窟」 gallery main(京都)
2018「プラトンの洞窟」 ピクトリコギャラリー表参道(東京)
2017「45min.」 gallery main(京都)
2016「Noble」 京都ホテルオークラ
2015「Whiskey Drinking Troubadour」 gallery main
2013「Whiskey Drinking Troubadour」 iTohen(大阪)
2012「Whiskey Drinking Troubadour」 In Style Photography Center(東京)
2008「甘い地獄」 新宿ニコンサロン(東京)
2007「甘い地獄」 土門拳記念館(山形)

【主な出版物】

写真集「3 straight stories」(FCR books|2022)
写真集「ゆきやこんこん」(私家版|2020)
季刊写真誌『リゾーム』(発行人/育緒|2018〜)
著書「I love フィルムカメラ」(技術評論社 2015)
写真集「Whiskey Drinking Troubadour」(窓社 2012)


最終更新日:24年11月14日(木)
投稿者:solaris