ソラリス企画展
6/14(土)15:00〜16:00 大和田良トークイベント「世界に挑む ー 賞がもたらすチャンスと次のステップ」定員になりました
6/14(土)18:00〜20:00 大和田良ギャラリートーク+オープニングレセプション残席わずか
6/15(日)10:00〜13:00 大和田良「ルーメンプリント・ワークショップ」定員になりました
イベントはすべて要予約です
ソラリスでは、6/10(火)〜6/22(日)まで、企画展として大和田良 写真展「FLORA/ECHO」を開催いたします。ソラリスでの大和田氏の写真展は、4年ぶり2回目の開催となります。
本作は、現在海外を中心に制作と発表が行われている比較的新しいオルタナティブ写真技法<ルーメンプリント>の実践と研究を通じて制作された作品となります。
2024年の約一年を通し、彼がプリントした500枚以上の中から厳選した約17点を展示、販売いたします。
※同展は、2025/2/27〜3/22まで東京・Rollにて展示した作品の巡回展となります。
ルーメンプリントは、従来の銀塩印画紙を太陽光やUV露光機を用いて像を焼き付けることによって、多様な色再現が生み出せる技法になります。現像工程を必要とせず、定着処理のみで像を固定する方法であり、期限切れの印画紙を用いることもできますが、使用する印画紙の種類や製造年、保存状態によって結果が左右され、同じプリントを制作することが困難とされています。本研究では1980年代の印画紙など様々な写真感光材料を用いて制作を進めました。
また会場では、展覧会に併せて刊行された同タイトルの写真集(発行: Kesa Publishing)も販売いたします。同書には日本写真芸術学会誌で発表したルーメンプリントに関する研究報告も収録されているほか、Agfa MCP321でプリントしたオリジナルプリントが付きます。
これまでに多様な写真技法を駆使して制作してきた大和田良の新作をどうぞご高覧ください。
※会期中にはギャラリートーク、ワークショップを開催予定です。詳細は追って更新いたします。
「花」を含む植物の形態をモチーフとした像の記録と表現は、写真が発明された最初期から多くの写真家によって試みられてきました。その点で、植物の姿を印画することは、写真における原始であるとも言えるでしょう。現代のオルタナティブ技法であるルーメンプリントと組み合わせることで、植物写真の文脈から、拡張し続ける写真表現の今についても考えられるのではないかと思います。今回使用した印画紙には、数十年前に製造された印画紙も含まれます。写真というものが描く像の魅力にも、新たな視点から触れていただける貴重な機会となるはずです。是非多くの方にご覧いただければと思います。
− 大和田良
出版社:Kesa Publishing
発行年:2025
サイズ:297 × 420mm
ページ:42ページ
重さ:約360g
製本:並製本
言語:日本語
コンディション:新刊
限定200部
イベントはすべて要予約です
大和田良氏に、現在の様々なコンペについてと、コンペを軸にした写真家のキャリア形成について伺うトークイベントです。学生/アマチュア〜キャリア初期〜中期〜それ以降とステージを分けながらどう展開していく道筋があるのかということについてお話しいただきます。
料金 ¥2,000(税込)
定員 8名
大和田良氏による展覧会のギャラリートークと、オープニングレセプションを開催します。終了後、近所のお店で打ち上げの予定です。ぜひお気軽にご参加ください。
※トーク1時間程度を予定
料金 ¥2,000(税込)
定員 15名
ルーメンプリントは今回の展覧会でも用いられた、現在海外を中心に制作と発表が行われているオルタナティブな写真技法のひとつです。このワークショップでは、大和田氏からその方法を学びます。
<注意>
当日晴れ〜薄曇りくらいであれば露光できると思いますが、雨の場合には暗室にて、フォトグラム・ワークショップに切り替えて行います。何卒ご了承ください。
持ち物:
ルーメンプリントは、印画紙の上にモノをのせて、その陰影を写し取ることができます。葉っぱやガラス、デジタルネガなどなんでも、お気に入りのモノで使ってみたいものがあればご持参ください。
こちらでAGFAのMCPという印画紙(8×10)を用意いたしますが、参加者の方それぞれ試してみたい印画紙をお持ちいただいても構いません。印画紙は期限切れの古いものでも、カブったものでも大丈夫です。(一度化学的な定着処理をしたものは使えません)
料金 ¥8,000(税込)
定員 8名
下記ボタンのお申込みフォームから、お申込みください。お申込み頂いた方にはこちらから参加費の振込先などをご連絡いたします。
※注意事項
返金はイベント日の14日前までに、キャンセルのお申し出があった場合のみとさせていただきます。この日を過ぎますと、参加者の再募集をすることが時間的に困難になりますのでキャンセル料が100%発生いたします。大変申し訳ございませんが、あらかじめご了承下さい。
写真家。1978年仙台市生まれ。
東京工芸大学芸術学部写真学科卒業、同大学院メディアアート専攻修了。2005年、スイスエリゼ美術館による「ReGeneration. 50 Photographers ofTomorrow」に選出され、以降国内外で作品を多数発表。
著書に『prism』(2007年/青幻舎)、『五百羅漢』(2020年/天恩山五百羅漢寺)、『宣言下日誌』(2021年/kesa publishing)、『写真制作者のための写真技術の基礎と実践』(2022年/インプレス)、詩人のクリス・モズデルとの共著『Behind the Mask』(2023年/スローガン)他多数。2011年日本写真協会賞新人賞受賞。
現在、東京工芸大学芸術学部准教授。