波止場写真倶楽部 写真展

「蓄積」

2025年729日(火)〜810日(日) 11:00〜19:00
※8/4(月)休廊

erico・黒田和男・秦 恭介・堀 智美・宮下靖司

在廊情報

erico 8/2(土)13:30-16:30、8/3(日)11:00-19:00、8/9(土)11:00-19:00、8/10(日)11:00-19:00

秦 恭介 7/29(火)13:30-15:00、8/2(土)13:30-19:00、8/3(日)13:30-19:00、8/9(土)13:30-19:00、8/10(日)13:30-19:00

堀 智美 8/2(土)14:00-19:00、8/3(日)夕方-19:00、8/9(土)11:00-19:00、8/10(日)11:00-19:00

宮下靖司 8/2(土)13:00-19:00、8/3(日)13:00-19:00、8/9(土)13:00-19:00、8/10(日)13:00-19:00

■会期中イベント

8/9(土)17:00〜19:00
ギャラリートーク+レセプションパーティー

無料・予約不要

コロナ対策

「私たちは心の蓄積を作品にしている。」

あるメンバーのひと言から、今回の企画が動き出しました。私たちが日々の暮らしの中で体験する出来事は、それぞれの関心や価値観を通して受け取られ、心の奥に積み重なっていきます。その中には、うまく言葉にできない感覚や、形をもたない記憶、曖昧なまま残る印象も含まれるでしょう。

私たちは、それらを写真という表現方法を用い、さまざまな技法や素材によって作品化しています。本展は個々の内に蓄積された時間や記憶、想いをたどる試みでもあります。長年交流を続けてきたメンバーによる、初めてのグループ写真展です。どうぞご高覧ください。

erico

■ 作品について

『Inner Echoes -内なる反響』

アクリルやガラスなど、光を透過する素材に
記憶や感情の層を重ねるようにして作品を制作しています。

記憶には、輪郭のあるものもあれば、
色や光の印象だけが心に残るものもあります。
景色が違っていても、ある色や光にふれたとき、
心の奥に眠っていた記憶がふとよみがえる——
そんな感覚に導かれながら、
記憶の気配をまとった光や色を写し取っています。

これらの作品を見てくださる方の記憶と
静かに共鳴し合う瞬間が生まれたなら──
それは、私にとって何よりの喜びです。

■ 略歴

・個展

2025年 『記憶の透間-Refrective Forest-』神戸阪急(兵庫)
2023年 『Secret Garden』ONE AND ONLY(京都)
2023年 『Secret Garden』ホテルモクシー(大阪・本町)
2021年 『境界』 Roonee 247 Fine Arts(東京) 他

・受賞歴等

『International Photo Project』選出(イタリア・マレルバ財団)
リコー『 GRist』 として活動中
『UNKNOWN ASIA 2022 』 レビュアー賞 田口健賞、河合忠芳賞
『UNKNOWN ASIA 2024』 レビュアー賞 田中大介賞 他

黒田 和男

■ 略歴

1974年 宍粟市出身・京都在住

・おもな個展

2023年 『gift 』gallery solaris (大阪)
2019年 『re collection 』リコーイメージングスクエア(大阪・新宿)
2018年 『cut flowers』gallery solaris(大阪)

秦 恭介

■ 作品について

『しあわせの時間(笑)』

試み:「見えないものを撮る」

最近の私のテーマは、“妄想”の世界を可視化することです。
具体的には、
•視界に入っているのに、認識されていないもの
•私の脳内でだけ展開されている世界(つまり妄想)
これらを組み合わせて、写真の形にする事を目指しています。

■ 略歴

1980年生まれ

・個展

2024年 『しあわせの時間(笑)』Birdie Photo Gallery(兵庫)
2023年 『秦恭介写真展』阪神にしのみや ART GALLERY 3(兵庫)
2015年 『賢者の眼差し』ROUND POINT CAFE(兵庫)

堀 智美

■ 作品について

貝の幾何学的な模様や形状には、自然が生み出した秩序と、時間の蓄積が刻まれています。その造形や成り立ちへの関心から、本作のモチーフとして選びました。

今回の作品では、サイアノタイプという鉄の感光性を利用したオルタナティブ写真技法を用いています。この技法は、光と水を媒介にして像を定着させるものであり、その過程には作家の意図を超えて現れる偶然が生まれます。化学反応や環境条件によって結果が変化するため、同じ作品を再びつくることはできません。そうした不確実性そのものに、私は惹かれるのかも知れません。

また今回は、10年間にわたって撮りためた日常のスナップ写真を一冊にまとめた本を展示しています。あわせてご覧いただけましたら幸いです。

■ 略歴

・個展

2024年 『夢現』Thee Trio(兵庫)
2023年 『ひとりあそび』阪神にしのみや ART GALLERY 3(兵庫)
2021年より大和田良ゼミ関西クラスに所属

宮下 靖司

■ 作品について

日々の生活の中で蓄積されていく不安やストレスを、釣りと写真がそっと癒してくれます。日常から解き放たれるひとときの中で、自分が体感した情景を作品として表現しました。通い慣れた瀬戸内の海辺で、長時間露光という技法を用い、流れゆく時間に自身の心のありようを重ねています。

■ 略歴

日本写真映像専門学校 フォトファイン学科 2022年卒


最終更新日:25年7月29日(火)
投稿者:solaris