HIROKO NAGANO 写真展
私は自然豊かな春日山原始林をフィールドに撮影を続けています。
この森は、西暦841年に仁明天皇が禁伐・禁猟令を出してから、1,000年以上にわたって守られてきました。
太古の原始林の姿を残すこの森の樹々は背が高く、私のいる所にまであまり光が届かないため、そこにはいろんな光が差し込んできます。
森にこぼれる光と影は、自然とともにそこに育む生物の営みを浮かび上がらせます。
何度も足を運ぶうち、季節や時間によっても変化するその光景を写真で捉えたいと思うようになりました。
次に見た瞬間にはもうないかもしれない光、しかしそれは確かにそこにあった光です。
そのかけがえのない一瞬に、私は森の生命力と豊かさを感じるのです。
カラー/インクジェット 240㎜×360㎜、14点から15点予定
1972年生まれ 奈良県出身
2023年 京都芸術大学通信教育部 芸術学部美術科写真コース入学
2024年 京都芸術大学通信教育部 芸術学部美術科写真コース卒業