03 6月 【日々のこと】「写真の日」の過ごし方
こんにちカメラ!先日の月曜日は6月1日でしたね、そう「写真の日」です。1841年の6月1日が、日本人の手による写真撮影が初めて行われた日ということで「写真の日」は制定されました。
その後の調査で、実際には1857年9月17日ではないかということがわかりましたが、引き続き6月1日がいまでも「写真の日」となっています。
ちなみに日本に写真術・ダゲレオタイプが渡来したのは、1848年のこと。オランダ船によって長崎にやってきたと言われています(当時の文献では「印影鏡」と記されています)。
その辺りの時代についての話は、こちらの本が詳しいです。現存する幕末期の写真が多数載っているので歴史好きにもオススメ!
[amazonjs asin=”4480082883″ locale=”JP” title=”幕末 写真の時代 (ちくま学芸文庫)”]
そんな今年の6月1日、ちょうど月曜日だったのでソラリスはお休み。
そこで、GALLERY KAIさん(谷町六丁目)で開催されているハリー・デュッカー写真展「富嶽三十六景」と、GALLERY Limelight(帝塚山三丁目)で開催中の兒嶌秀憲写真展「Not yet. I’m not over yet vol.7『poriomaniac』」「D-Day Vol.0『SIMPLE PLAN』」を見て来ました。
© ハリー・デュッカー
ハリー・デュッカー写真展
「富嶽三十六景」
会期:2015年6月1日(月) ~6月13日(土)13:00~19:00
*会期中は6月9日(火)のみ休廊
会場:GALLERY KAI(地図)
6月7日(日)15時からは、作家によるトークイベント(無料、予約可)もあるそうですよ!
KAIさんで開催されていた写真展は、1950年オランダ生まれのデュッカー氏が、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」にインスパイアされ撮影したシリーズ。富士山をモチーフに、現代の富士周辺の景色や、人々の営みが捉えられています。
北斎の「富嶽三十六景」はゴッホはじめ世界中の画家や、ドビュッシー「海」もインスピレーションを受けた作品。写真家も例外ではなく、Joel Meyerowitzも感銘を受けたと語っていたり、Jeff Wallもモチーフにした作品があります。
前述したように、オランダから日本にやってきた写真術ですが、「写真の日」に、オランダ人が撮影された日本のシンボルとも言える富士山の作品を見ることに感慨を覚えつつ、ユーモアを感じる作品を楽しませていただきました。
そして谷町六丁目に来たらここも行かねばと「山口果物」さんへ。
「山口果物」さんは果物屋さんなのですが、ゼリーやかき氷などデザートも豊富に並ぶ、おいしいお店。ちょうど日差しの強い日だったので、これはもう食べるしかない!今年初のかき氷をいただいてきました。
見てください、この氷!口に入れるとすっと溶け、いくらパクパク食べても頭がキーンとしないまるで魔法のようなかき氷。谷町六丁目に来たらこれを食べずに帰るなかれ!
あっという間に平らげ、帝塚山へ。
© 兒嶌秀憲
兒嶌秀憲 写真展
「Not yet. I’m not over yet vol.7『poriomaniac』」
「D-Day Vol.0『SIMPLE PLAN』」
会期:2015年5月31日(日) ~6月6日(土)12時~19時
*最終日18時まで、6月3日(水)のみ休廊
会場:GALLERY&DARKROOM Limelight(地図)
Limelightさんでは、オーナーでもある兒嶌秀憲さんの個展が開催されています。兒嶌さんのモノクロプリントのテクニックは素晴らしいのでいつも個展が楽しみなのですが、今回、ギャラリー1階ではフィルムで撮影されたモノクロ写真、そしてギャラリー2階では自身初となるデジタルで撮影されたモノクロ写真の展示という構成。
フィルムとデジタルの違いはあれど、やはりどちらも夜をストロボで暴くかのような兒嶌さんの写真で見ごたえたっぷり。今週の土曜までですのでお見逃しなく!
というわけでたっぷり写真を堪能した「写真の日」。写真は撮るのも楽しいけど、やっぱり写真を見るの、楽しいなあ。皆さんもお休みの日にはギャラリー巡り、いかがですか??以上、ソラリス橋本でした。
最終更新日:15年6月4日(木)
投稿者:solaris