【暗室なう】河合止揚さんの自宅暗室、拝見させてください!の巻

【暗室なう】河合止揚さんの自宅暗室、拝見させてください!の巻

こんにちは、橋本です。私が3度の飯より好きなもの、それは「人の暗室を拝見する」ことです。人の暗室って創意工夫がむちゃ楽しいですよね。それが高じて以前、ソラリスでは「暗室なう」という暗室フリーペーパーを発行していたこともあります。

暗室なう

vol.1では靱公園近くで手焼き専門のモノクロ銀塩ラボを営む「STUDIO5」の勢井正一さんの仕事場である暗室にお邪魔して、その様子をレポート

暗室なう

vol.2では名古屋から「rainroots」の湯地信愛さんをお招きして共催した暗室WSのレポートという内容でお届けしました。

ちなみにこの時のrainrootsさんとのWSはいま思い出してもすごかった。1「撮影」、2「カラーネガフィルムをタンク現像」、3「カラー暗室での手焼きプリント」を自分の手でまるごと1日かけて体験してもらうという内容。そのレポートはこちらからも読めますので、ご興味あるかたはぜひとも!

というわけで前置きが長くなりましたが今回、久しぶりの暗室なう企画。「突撃!隣のダークルーム」または「橋本大和の暗しつ探訪」。vol.3はWEBでお届けします!

今回ご協力いただいたのは、アトリエ リベラ/河合止揚 写真事務所の河合止揚さん。

河合止揚さんの暗室
河合止揚さんの暗室

河合さんは建築写真家であり、最近は篠原カメラさんでモノクロフィルム現像のWSを開催されたりもしています。そしてなにより私は、河合さんの撮る町並みの写真の大ファン。とても綺麗なモノクロで手焼きプリントされた写真。それが生まれる暗室はどんなところなんでしょう!?

河合止揚さんの暗室
河合止揚さんの暗室

ジャジャーン!よく見ると猫もいますネ!奥には勝新ポスターも。自宅の1番奥の一室。そこが河合さんの暗室です。引き伸ばし機はヴァロイ2とオメガ タイプD。4×5まで焼けるゾ。ラボとはまた違う、自分の気にいるように作り上げていったような、秘密基地の匂いがします!自宅暗室の醍醐味ですよな〜。写真からはわかりにくいと思いますが、こんな部屋になっています。

河合止揚さんの暗室

露光からの無駄なく並べられたバット処理、からの水洗への導線がいいよなぁ〜。

河合止揚さんの暗室
河合止揚さんの暗室

バットはプラスチックではなく、ホーロー(琺瑯)製。こういうところを自分好みにできるのが自宅暗室は楽しいですよね〜。写真用品ではないそうですが11×14がぴったり入るサイズで、いつも1Lで処理されているそう。

定着液は上写真のようにバットで蓋をし、バット裏に交換日などをダーマトで記録していくそうです。わかりやすくて良いですね!

河合止揚さんの暗室
河合止揚さんの暗室

おや、このフィルターは??河合さんは多階調フィルターにCCフィルター(イエローとマゼンタ)をセットして使われています。イエローとマゼンタでのプリントに興味のある方はここの3ページ目を読んでくだされ。

他にも色々使えるかな、とフィルターが安いとついつい買い集めているそう。今度私も中古屋いったら見てみよう。

河合止揚さんの暗室
河合止揚さんの暗室

思わず大声出してしまったギミックがこれ!壁に埋め込まれたライトの前に、スライド式のセーフライトガラスが。こんなん絶対楽しいやん〜!!

河合止揚さんの暗室
河合止揚さんの暗室

ペーパー現像液のFUJI パピトール。8L用でしか売られていないので、1Lで使えるよう1/8ずつハカリで計って、小袋に分けているそうです。フィルム現像液や定着液は酒瓶に!おもろいな〜。暗室知らない人が見たら、白い粉に密造酒みたいですね。安心してください、現像液です!

河合止揚さんの暗室
河合止揚さんの暗室

フィルムはお道具箱的なデスクトレーにシリーズごとでまとめているそうです。B4で揃えるとネガがすっぽり入って便利そう。フィルム整理って大事だよなぁ。私も以前自分のブログでネガ管理について書いたのですが、ご興味のある方はあわせてご覧ください(ここ)。

右の写真の本は、暗室で現像処理中に読んでいるそう。「F1サーカス放浪記―カメラマンの見たGPレースの歴史」。面白そうですが目、悪くしますヨ!

河合止揚さんの暗室
河合止揚さんの暗室

棚の上には手作り真空管アンプが。プレイヤーには赤フィルターを貼ってバッチリ対策。そしてスピーカーの上に鎮座するKODAKのセーフライト。手前のやつは足が木製に改造してあって、かわいいな〜!河合さんの作っている姿が目に浮かびます。奥の方のは時計に改造されています。

河合止揚さんの暗室
河合止揚さんの暗室

おや、猫がもう一匹登場!と思ってたら「乾燥棚作ってもらったんだけど、猫が飛び乗って突き破ってね。。。」という河合さん。あぁ、、、猫はそれが仕事ですからね。。。にゃーにゃー!

というわけでたっぷり堪能させていただいた河合さんの暗室。みなさんいかがだったでしょうか。やっぱり自宅暗室は、手作りの楽しみや工夫に溢れていて面白いですね。あれがないとできない、これがないとできないじゃなくて、あるもので工夫する、なんなら自作する!そんでせっかく使う道具なら、使って楽しいものにする。そんな粋な暗室の楽しみを再確認させていただきました。河合さん、ありがとうございました!



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