2021年1月26日(火)〜1月31日(日)
火~金 11:00~19:00
土 11:00~17:30
日 11:00~17:00
私は日本政府がロシアに返還を求めている北方四島の島々、歯舞群島の中の一番大きな島である志発島の元島民三世です。私の一族は富山県下新川郡飯野村(現下新川郡入善町芦崎)から曽祖母の代に出稼ぎで志発島に渡り、漁業を生業として生活していました。
曽祖母は私が生まれる前に亡くなり、祖父も私が小学生の頃に亡くなったため、志発島のことを聞いたことは一度もありません。
2018年9月に釧路を訪問し、初めて父の従兄弟に会い、戦後祖父が釧路の玉丸という船の船頭をしていた時に暮らしていた番屋の跡地に連れて行ってもらったときにふと祖父が戦前は北方領土で漁師をしていたという話を思い出し、父の従兄弟にその話を聞いた際に父の従兄弟も4歳8ヶ月まで島にいたこと、その島の名前が志発島という島であること、曽祖母のことを教えてくれたのです。私は自分の血を育んでくれた島、自分のルーツである島々を見たいという想いに駆られました。
2019年、私は初めて色丹島を訪問することになります。
6月のこの地方独特の濃い海霧の中、船は進み、厚い雲の下、初めてみる先祖たちの島々、その一つである色丹島。
色丹島で暮らしているロシア人の島民、子供達と言葉は通じないながらも交流し、たくさんの笑顔に出会いました。
また、色丹島でかつての島民、得能宏さんから色丹島の思い出、故郷への想いを聞き、私は北方四島で暮らした人々の話を聞き、撮影したいと思うようになりました。
今回の写真展では根室、東京で撮影した元島民の方、そして2019年に訪問した色丹島での写真を中心として30点を展示します。
島々の記憶が集まることでその欠片が祖父にも重なる、もう一度、祖父に会うことができる。
私の血が繋ぐ過去と現在、そして未来への想い。
これらの写真を通じて、故郷とは、自分とは、そして生きていくことの意味など様々な過去から現在、そして未来へ考える契機になればと思っています。
1/30(土)、山田淳子×赤城耕一オンライン・トークイベントを開催いたします。
ZOOM配信(定員90名・500円)での視聴となります。
<1/8追記>当初予定しておりました会場での参加は、東京での非常事態宣言に伴い、中止とさせていただき、ZOOMでの開催のみとなります。
■日時+場所: | 2021年1月30日(土)18:00~19:45終了予定(17:45 開場) ZOOM(オンライン)で実施 |
■定員: | ZOOM 90名 |
■料金: | ZOOMで参加 / 500円(税込)。 ※お申し込みいただいた方に事前にURLをお送りいたします |
■お申し込み受付期間: | ZOOM 1/30(土)15:00まで 受付 ※1/30(土)にお申し込みいただいたかたは、同日16:00までにご入金頂くことが参加条件となります。受付終了時間直前にお申込みされますと、配信時間に間に合わない可能性がございます。ご参加をご希望の方は、余裕をもってお申込みください。 ※満席になり次第、締め切らせて頂きます |
■キャンセル条件: | 実施の3日前15時まで: キャンセル料無料 実施の2日前以降: 100% |
■ご注意: | Zoom Meetingにて開催します。 イベント中はマイクはオフでご参加お願いします。 顔出しOKの方はぜひビデオをオンにして、NGの方はビデオオフでご参加ください。 登録名が画面に表示されますのでご注意ください。 ※当Zoomイベントは録画し、編集したものを別途公開する場合があります。予めご了承下さい。 登壇者以外は映らないよう編集致しますのでご安心下さい。 |
山田淳子(やまだ じゅんこ)
1982年富山県出身、志発島元島民三世
2006年京都府立大学大学院 文学研究科国際文化学科 修士課程修了
2017年〜2019年3月まで北星学園余市高等学校存続応援写真冊子「いまを、生きる-北星学園余市高等学校」の編集、写真展企画に携わる
2019年2月 グループ展『SHI KA KU』(於Roonee 247 fine arts)にてインスタントフィルムによる北方四島回顧シリーズ「流浪」を発表
2020年2月 写真展『島々の記憶 色丹・国後・歯舞・択捉 近くて遠い故郷 私の血が繋ぐものがたり」を発表
最終更新日:22年4月21日(木)
投稿者:solaris