マキエマキ 写真展「マキエの叙景」

マキエマキ 写真展

「マキエの叙景」

2023年27日(火)〜212日(日) 11:00〜19:00

入場料:500円(限定グッズプレゼント付)

作家在廊予定

全日、終日在廊予定

令和日本のシンディー・シャーマン、マキエマキの新作展示

2022年上半期に発表した「マキエ式」に続く、つげマンガオマージュシリーズの新作を展示します。テーマは、つげマンガに登場するヒロインをイメージした昭和の女性像。

つげ義春は、1960年代~80年代後半にかけて数多くの短編マンガを発表し、シュールレアリスムを取り込んだ独自の表現に、熱狂的なファンが多い漫画家です。1987年以降、新作を発表していませんでしたが、2020年にフランスで開催されたアングレーム漫画祭にて特別栄誉賞を受賞したことで、今、再び注目が集まっています。代表作は「ねじ式」「ゲンセンカン主人」「無能の人」など。

家父長制の中で動産として扱われる女性像

つげ作品に描かれる女性像は、当時の一般的な庶民の女性の姿。

経済力のある男性に身の振り方を左右される「隣の女」のミヨちゃん、少女ながら春を鬻ぐ「もっきりやの少女」のチヨジ、ヤリ捨て日記とも思えるエッセイ「蒸発旅日記」のストリッパーM子など、彼女たちの性と人権は、作品の中で軽やかに踏みにじられています。それでもたくましく生きていく彼女たちの姿を、自分なりに描きたいと思いながら撮影を進めました。

本展示は、2022年11月に渋谷ギャラリー・ルデコに展示したものの巡回に当たりますが、東京展の雰囲気を損なわないよう作品点数を絞り込むことで、より、テーマを明確にすることができたと感じています。

「つげ好み」の風景の中に描かれる、昭和の女の悲哀とエロスは、男性の性の客体として描かれるポルノグラフィーへのアンチテーゼ。性の主体として自ら発信する、昭和エロセルフポートレートをご高覧ください。

※会場の都合により祝花・酒類・菓子などはご遠慮いただいております。差し入れに代えて、作品・写真集のご購入をお勧めしています。ご購入を通じてアーティストへの励ましやご支援くださいますようご理解お願いいたします。

マキエマキ プロフィール

1966年大阪生まれ。1993年よりフリーランスの商業カメラマンとして雑誌、広告などでの活動を始める。
2016年より「昭和のエロ」をテーマに、旧遊郭、温泉、ラブホテルなど、さまざまなロケーションやシチュエーションを模索しながら、セルフポートレート作品を発表し続けている。

著書

「マキエマキ」集英社インターナショナル

「くらべるエロ」 玄光社「似非」 産学社

テレビ出演歴

2020年9月 フジテレビ「アウトデラックス」自撮りで仕事をなくした女

2021年11月 NHK[「不可避研究中」ルッキズム あなたの中にあるかもしれない


最終更新日:23年2月14日(火)
投稿者:solaris