東松 至朗 写真展 「VIEW OSAKA THE DOME あれから10年」ドーム近影2010年8月9日

2010年8月9日

東松 至朗 写真展 「VIEW OSAKA THE DOME あれから10年」ドーム近影2020年6月23日

2020年6月23日

東松 至朗 写真展

「VIEW OSAKA THE DOME あれから10年」

2023年228日(火)〜 312日(日) 11:00〜19:00 ※3/6(月)休廊

作家より

大阪ドーム(現京セラドーム大阪)が完成した時、銀色に輝くドームは遥か遠い星からやって来た飛行物体を思わせ、下町に明るい未来を予感させてくれた。そして地元は地域大発展の主役をドームに期待した。だが、大イベントが開催されても、ドームは地元の主役になる事もなく、息を潜め静かに鎮座する奇妙な造形物であった。

 

2013年に写真集「VIEW OSAKA THE DOME」を出版した。
2023年、出版10周年を機に10年前の写真と同じ場所から10年後を撮影し、10年前と10年後の写真を並べ「あれから10年」と題した写真展を開催します。
大阪市内の下町界隈等からドームを眺めた写真に、大阪浪花10年の「街景の移ろい」を楽しんでもらえたら嬉しく思います。

ギャラリーより

大阪の中でも西側のエリアは今なお、昭和の雰囲気が色濃く残る下町の代表とも言えるエリアです。

そんな大阪の西側の風景を撮り続けている写真家・東松至朗が10年前の2013年に発表したのが、西区の京セラドーム大阪とその周辺を被写体とした「THE DOME」です。東松にとって1作目となる今作は、町のどこからでも目に入る巨大なドームの姿を遠く、近く、さまざまな場所から撮影した作品になっています。

大阪の下町に居座った大きな生き物のようなドームの姿は、町並みに溶け込むことのない異質な存在でもあり、時になんとも言えぬユーモラスさをも見る者に感じさせます。

今回の展覧会「VIEW OSAKA THE DOME あれから10年」は、出版10周年となる今年、10年前に撮影したのと同じ場所・アングルからふたたび撮影を行い、それぞれの写真を対比するように並べた展覧会となります。10年を経て、変わらぬドームと、変わりゆく町の姿をどうぞご高覧ください。

オンライン・ビューイング

会期中、WEB上で展覧会の雰囲気をご覧いただけるオンラインビューイングを公開いたします。写真展の楽しみは会場でしか味わえないものもありますが、遠方の方、足を運びにくい方もぜひこちらから展覧会の雰囲気をお楽しみいただけますと幸いです。

東松 至朗(とうまつ しろう) 略歴

<経歴>

1948年 生まれ
2013年 3月 京都造形芸術大学(現京都芸術大学)通信学部美術科写真コース卒業

 

<写真展>

2013年 6月 写真展「VIEW OSAKA / THE DOME」(Port Gallery T/大阪)
2013年 9月 映像写真展「VIEW OSAKA 大阪・ドーム物語」(日建設計東京ビルギャラリー/東京)
2013年11月 写真の散歩道「京都造形芸術大学合同写真展」(名古屋市民ギャラリー矢田/名古屋)

 

<出版>

2013年 2月 写真集「VIEW OSAKA THE DOME」出版
2014年 6月 写真集「VIEW OSAKA RIVERS」出版
2015年 7月 写真集「VIEW OSAKA HOUSES」出版
2017年11月 写真集「VIEW OSAKA 大阪一丁目1番地」出版
2019年 4月 写真集「VIEW OSAKA REMNANTS 1926-1989 昭和残存」出版


最終更新日:23年3月12日(日)