大人になって育った町を歩いてみると、懐かしい通学路・小学校に通ずる商店街・よく遊んだ神社、何もかもが違って見えます。

町や路地からは地層のように積み重なった様々な「手触り」が感じられ、その場所の歴史や人々の暮らしが、密やかに語りかけてきます。

そこに溢れかえる、埋もれたものの美しさに惹かれ、私は路地を撮っています。

今写真展では、私が路地に感じているものの一端を、視覚的にだけでなく触覚的にも感じてもらえるよう、展示作品の表面に特殊な加工を施し、被写体に合わせた凹凸をイメージに加えています。

実際にプリント表面に触れて鑑賞いただくことで、私が感じた路地の「手触り」を、共に感じてもらいたいと思います。

2003年　福岡県生まれ
2009年　奈良県に移住
2021年　大阪芸術大学芸術学部写真学科入学
2024年現在、 同学科吉川ゼミに在籍

大阪府・奈良県を中心に活動中