向井貴也 バタフライ

向井貴也 写真展

「バタフライ」

2021年97日(火)〜912日(日) 11:00〜19:00

作家在廊予定

9/7(火)、9/9(木)、9/10(金)、9/11(土)、9/12(日)終日在廊予定

「発色のよい餌と、枯渇した風のありさま。覚めない現実と、覚めない夢の、真ん中。蝕む夜の片隅で、皮膚だけが再生する」

向井貴也

地球から自分の存在を見つめると、それは自分が蝶の標本を見るのと等しいことのように感じました。
「自分と出会う前に死んだこの蝶のように、誰かと出会うことなく私も死ぬのだろう、
そしてまた自分も蝶の標本のひとつに過ぎない、私がどう生き死んだところで世界はなにも変わらない。」
そんな感情とともに死を象徴する標本の蝶に対し、やがて形のなくなる自分の、今を生きる自分を重ね制作したのが今作「バタフライ」となります。

 

今作では、自身の「生に対する経験や思想」を作品化するにあたり、撮影した写真のネガに直接指紋で朱肉を押したり、感光を行うなどし、制作をしています。
そこに生まれるイメージには、断片的な瞬間や、言語化できない訴えがあり、それらを捉えることで直接肉体を写すよりも、生々しく、存在した証を形にできると考えています。

 

今展覧会では、それらの作品を「孤独・批評」「生」「刹那」の3つのテーマからなる写真とともに、詩を交えて展示いたします。

略歴

1991年生まれ 大阪府出身
2021年 第81回国際写真サロン U30部門 入選

最終更新日:22年4月21日(木)